可逆圧縮完全マニュアル(への道) の構成
FLACで行こう::可逆圧縮ファイル・パーフェクトマニュアル(への道のり)、その2
WAVE+CUEの多角的活用法の提示、Linuxで自由自在
- FLACで決まった。アップルもサポートした。
- 可逆圧縮戦国時代もいちおうの結果を見た。FLACが制覇。
- SONYは自社フォーマットを捨てた。
その2では、生成したWAV+CUEの活用をねちっこく考えます。
WAVファイルにした1アルバムをいじりたおしてみる。
- Nativeでなくても、Exact Audio Copyは、Wineでの利用も開発者が想定しているようなので(未確認)、慣れているひとはEACを利用してしまえばいいのではないでしょうか。
- EACというコトバは、圧縮されたCUEシート付き楽曲ライブラリの形式を意味しますね。世界でも事実上標準の略語になったかんじです。また、EACのCUEも単独楽曲でも利用できますから、全てが連結された1バイナリCDイメージに必ずしもこだわる必要はありません。
wav + cue の応用例――すべてGUI。GUIにこだわって。
1) トラック毎にwavに分割する。GUI。
キューシートをクリック(または右クリック)、K3bを起動、イメージファイルでBurn。トラック単位でCueシートに基づいた楽曲名付きwavが完成します。(完成したら、それを元に、flacなり、mp3なりの変換もできます。)。特に必要なシーンはありませんね。また、flaconでもちゃんとEACを読み込んで分割できます。おすすめです。
2)視聴。クリック(または右クリック)してアルバムとして聴く
A)キューシートをクリック(または右クリック)、Audaciousを起動、好きなトラックを聴く。先頭から聴くのももちろん自由。曲情報が正確に反映されるのでおすすめ。クレメンタインも対応しています。
B)ファイルマネジャー nemo/cajaで、楽曲ファイルにマウスを重ねる。笑) 便利なんだが時々びっくりしませんか? 設定次第ですが。DesktopEnvironmentに依存します。
C)その他いろいろ.......。わたしのおすすめのdeadbeefは、WAVをクリックして開かないとだめみたい。 そしてカレントにあるCUEシートを自動的にアルバム形式で読み込むのが仕様っぽい。数年前のことですがさいしょはちょっと戸惑いました。
3) アルバム単位で仮想CDドライブとしてマウントする。
gcdemuをインストール。cueファイルをloadします。音楽CDドライブとしてマウントされます。が、このドライブに対してAudiciosを起動しても楽曲情報(Cue楽曲名情報)は反映されないので、2-Aがおすすめです。Audacious―― 軽いアプリケーションです。音質は?!かな。だから、gcdemu は使わないほうがいいということです。
4)再度、リッピングしてみる。ファイルフォーマットの変更
A)Asunder
B)SoundConverter (よりも、SoXを使いましょう)
サウンド変換です。flac、ogg などに変換できるようです。WAV TO FLAC、OGG で10分の曲変換に要するのは数秒といったところでしょうか。大抵のニーズには対応できそうです。アップコンバート、リサンプルもできるようです。やってみました。擬似ハイレゾです。偽レゾとかいわれているものですね。これは、SoXを使ったほうがいいです。記事にしました。プレイヤーでビット深度を24bitにリアルタイム変換しながらってのもありますので、好みに応じてどうぞ(DeaDbeefの場合::ほぼ完全インストールマニュアルです)。
5)wav+cueからバックアップしてみる。
無意味ですが、gcdemuでマウントされた状態から、braseroを起動。CD/DVD/BDドライブにブランクディスクを入れて焼く。(メディア代がもったいないのでメニューが出たところまで検証)。ほんと無意味です。6)WAVをflacにする。ついでにWAVを削除してHDD容量を確保する
以下、フロントエンドの必要性がないです。コマンド・ライン、ターミナル上での作業が簡単です。これを読めばよくあるメディア変換用にWindows用シェアウェアなんか買う気になれないでしょう。ほとんどのコマンド・ツールはクロスプラットフォームなので、MAC OSX、MS Windows、Linux、BSDなどで動作しますので共通です。あえて説明しない汎用フォーマット相互変換器であるffmpeg などが動かない環境はほぼないはずですし。ffmpegだけでぜんぶやっちゃえる場合もあるかと思います。MKAコンテナもマイナーと見たのでの対象外です。
WAV からflacに。GUIよりも、コマンドで処理するのがあほほど簡単です。拍子抜け。
flac *.wav
です。カレントの全曲がWAV からflacになります。オリジナルは消しません。新たに生成します。厳密ではないですが、30%-40%ほどファイルサイズが小さくなると思います。ここでエラーがでなかったことを確認して、カレントのcueシートを書き換えて、元のWAVを削除します。cueシートをwav からflacに変更。置換します。一行書き換えます。4文字書き換え。
以下が不安なら、cueのバックアップをとった上でお好みエディターでどうぞ。
cueシート食わせて、一発で[cueシートをwav からflacに変更]修正する。汎用です。
エディターでいいのですけどね。だはは。
perl -lpe 's/.wav\" WAVE/.flac\" WAVE/' target.cue
これでいけると思います。適当にリダイレクトなりしてください。
ここまでWavとFLACについての言及でした。これくらいの理解、活用ができればもうちょろいです。必要な基礎知識はじゅうぶん。がんばってください。
EACやそのケーススタディ - 全5回
wav,ape,tak,tta,flac,+cue FLACに決めた. manjaro/ubuntu/mintの楽曲管理- EACの実際とWindowsとの共存、文字コードの解決
- WAVE+CUEの多角的活用法の提示、Linuxで自由自在
- 可逆圧縮完全コントロール。ここまでできて「漢」
- DLNA/uPnP配信まで視野にいれよう。
- きっかけ