mpv自由自在 ライブラリ全体一括マネージメント、同設定ユーザー定義 mpv.conf で統一し管理する、その意味

ライブラリ全体で考える。意識的に構造化されたディレクトリ配下のmpv.conf を一元、一括管理するアイデア

これがカンタンにできると何がいいことあるのか。ディレクトリごとの設定ファイルをまとめて管理できます。ディレクトリごとの設定も簡便になります。そういうメリットです。

たとえば、あるディレクトリ以下にディレクトリごとに動画ファイルを整理しているとします。../Videos
配下には64ディレクトリあり、それぞれ動画が整理されています。

それぞれの動画は同じ傾向のものであれば、同じユーザー指定 mpv.conf を読み込ませるといいかんじです。
配下にあるユーザー指定 mpv.confのどれかを修正すると、あるディレクトリ(../Videos)以下の ./mpv.conf は全て書き換わるわけです。
1秒どころか、リアルタイムです。

魔法でもなんでもなくて、ファイルシステム、OSに備わったハードリンクを使っています。運用のコツというかんじですね。
ハードリンクなので特定ディレクトリ個別に設定したい場合は、従来通りのハードリンクではないmpv.conf ファイルで作成すればそのディレクトリは特別な運用ができます。

ディレクトリ毎にmpv.confを設置する意味
たとえば
~/Videos/canon
~/Videos/nikon/ikuji
~/Videos/action
~/Videos/event

以上のようなディレクトリ構成があったとして、汎用的なmpv.conf は ~/.config/mpv/mpv.conf にあります。
~/Videos/mpv.conf をビデオカメラ動画に最適化したものとして作成。
配下に同じ mpv.conf をハードリンクで一括作成。

ただし、~/Videos/nikon/ikuji/mpv.conf だけは特別なものにしたい場合は、
ハードリンクの ~/Videos/nikon/ikuji/mpv.conf を削除して通常ファイルのmpv.conf を作成するといういささかマニアックな設定になります。
Linuxの基礎とそのアイデアなので記事にするのも憚られるのですが、実際自分がとても便利なので。


前提 .configのmpv.conf , linux では~/.config/mpv/mpv.conf の設定

~/.config/mpv/mpv.conf に次の記述があり有効であること。

use-filedir-conf=yes #再生ファイルディレクトリのmpv.confを読み込む。とても有能。

ミニツール::ワンライナー onelinerでさくっと。

find はこのようにとても便利なので、これを機会に使い方を探ってみると楽しいかもしれません。
この場合何をしているか説明します。

ディレクトリを再帰的に探し
コマンド実行ディレクトリ(起点)にあるユーザー定義のmpv.conf を
子、孫ディレクトリにハードリンクとして書き込んでいく。

手作業ではかなり時間がかかりますが、コマンドなら瞬時です。60ディレクトリあろうが、一瞬です。
傾向が同じ動画ファイル、同じビデオカメラで撮影したファイル、同じ設定で同じツールでエンコードなどをしたファイルなどを取り扱うのに、都度 mpv.conf を書き換えるのはめんどうです。


新規端末 CTRL+ALT+T
terminal
ハードリンクを作成する。起点ディレクトリで実行。

$ find . -type d -exec ln  mpv.conf {}/mpv.conf \;

terminal
ハードリンクを作成する。起点ディレクトで実行( -f 上書き)

$ find . -type d -exec ln -f mpv.conf {}/mpv.conf \;

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最後までお読みいただきありがとうございました。内容は追加情報などで適宜改訂したりしますのでよろしくお願いします。

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